足るを知る

鬱歴10年以上
鬱以外にもかかった病気は片手には余り 引きこもり状態になっています。
極めつけは 一年半前の乳癌で
今はホルモン療法のお薬を飲んでいるせいか、気分の乱高下が激しく ちょっとしたことでコントロール出来なくことがあるのです。
そんな私が とうとう 仕方なく
まだらの母を 介護することに・・
考えただけで病気になりそうだけれど
どうなることか
自分でもわかりません

母は認知症  娘はうつ病  

母親が入院して4週間が過ぎました


入院する前に、自宅で痛い痛いと 寝込んでいた日が二週間くらいあるので

腰椎骨折して、六週間位でしょう


自宅で転び、自分で整体に行って、ぎっくり腰と言われたと、頑なに病院にいくのを拒否していました

『あの整体の先生は、私のからだのことを

 わかっているから ・・・

 病院に行っても 湿布するだけだから

 行っても何にもならん!!』

何度奨めても この調子でした


薬草の煙りを痛いところに当てる民間療法をして お尻のあちこちにやけどを作り

『薬をつけて』とお尻をだしてくる母親



お風呂にずっと入ってない母親のお尻に

素手で薬を塗るのって結構抵抗があるもの


 特に私は妙に潔癖なところがあり

人が素手で触ったものや、人の食べかけ、

人の家のお風呂など 苦手なものが

多いんです うつになってから特に酷くなり

人の手作りのお菓子も食べられなくなってしまいました


そんな私が 親であっても 

ウ○○のついてるかもしれないお尻に

素手で触るなんて


なんで???  なんの罰なん?


その時は、そう思ったものの

それは始まりでしかなかったのです



十日も自宅療養が続くころから

母がトイレに頻繁に行くようになりました

おまけに 夜中だろうが お構いなしに自分で洗濯機をまわし始めました


どうしたの?夜中に洗濯機を回した?

と翌朝聞いても 

『 私じゃない!! あなたが自分で回したんだろ  ○○かもしれん 』

夫のせいにする そこにいない人のせいにするといういつもの得意技に出たのですが

残念ながら その頃 夫はいびきをかいていたのでした まあ いびきはともかく夜中に洗濯機を回すなど わが家ではないことなのですが


ベランダに干してあるものから

頻繁に粗相しているのは想像がつくのですが

本人は自覚がなく尿もれパットも嫌がります


そのうちに10分おきにトイレに行くようになり 

本人には そんなに頻繁にトイレに行っている自覚もないものだから 疲労だけが貯まり

朦朧としてきたので もうこれ以上は

母の体力が持たないと思い

病院に無理矢理連れていき

腰椎圧迫骨折で 

即入院になりました



良かった 良かった

安堵してこれでやっと一息つけると

正直思いました


しかし なのでございます


母は携帯電話を持っていたのです


うかつでした


慣れない環境のため パニックになったのか


一日何度も電話をかけてくるようになったのです



お腹が渋るからちょっときてくれ

○○が見当たらないからちょっときて

なにしろ痛いからちょっときて


一日何度も電話があり 

慣れないからだろうと

電話のたびに駆けつけたのです


どうやら 自分の粗相の後始末をさせるため

呼んでいたみたいでした

母の不安からとわかっているのですが

病院にいるのに

何故 看護師さんに言わないで

娘を呼んで下の世話をさせるのか

相変わらずの わがままさに

言うに言えない悲しさが込み上げて

来ました


ある日 トイレに行きたいけど痛くて歩けないというので

車椅子を借りて押していくと

ほかの患者さんから 

「どうしたの

  いつも元気で歩いてるのに」

と声がかかるのですが

本人には聞こえていません

かなり耳が遠いので 相手の雰囲気しかわからず ニコニコしています

いつもながら外面の良さには感心してしまいます



こんなふうに 母の電話に振り回され

十日間が過ぎた頃



ついに私がおかしくなったのです


寒気が止まらず  ちょっとしたことで

動悸がしたり  立ちくらみがしたり

涙が止まらず 死んでしまいたいと

感情的に不安定になってしまいました


今 私が死ぬわけにはいかない

壊れていく母に付き合って

私まで壊れてどうすると

安定剤を二倍飲んで落ち着けようとしますが

波は引いたり寄せたり

安定しません



心療内科に行っても

欠伸しながら安定剤を二倍出しておきます

と言われて終わりでした

すごく太ったDrなので

糖質の取りすぎで血糖値が上がって

眠くなっているに違いない

なんて勝手に思いながら

帰って来ました


先生 やる気あるんですか???

潰れるよ

と余計なことを心配してあげました




まだら認知症の母と

うつ病で使い物にならない娘



前途多難でございます